練習で、金本知憲監督に熱く語りかける鳥谷敬=甲子園球場(松永渉平撮影) 鳥谷が仕掛けた北條とのポジションバトル。ショートを奪い返す秘策は金本流からの決別です。金本知憲監督(48)は鳥谷敬内野手(35)を来春キャンプでショートとしてスタートさせる考えを明かしました。鳥谷との個人面談で希望を聞き入れたわけですが、北條に奪われたショートを奪い返す意欲を示した鳥谷には勝算があるのでしょうか。指揮官の構想や時代の流れに抗(あらが)う決意の裏側とは-。実は球団内部には「金本流から決別すれば鳥谷が勝つ!!」という声があるのです。
「鳥谷は二塁で勝負させる」を覆す…意地か、無謀か
意外な方針の転換でしたね。金本監督は来季の鳥谷の起用法について触れ、大きな軌道修正を明らかにしたのです。
「(鳥谷から)意見は聞いたけど。ショート一本でやると言っているから。それを尊重してやらんとね。正直、今の流れは北條で来ている。(鳥谷が)圧倒的な力を見せない限り、同じぐらいだったら若いのをいくという方に向いている。それは、トリもちゃんと『分かっています』と納得の上でね。その上でショートで勝負したいということだから」
指揮官と鳥谷は先月下旬に個人面談し、来季の起用方法について話し合ったのです。その結論は二塁などの新天地で勝負するのではなく、奪われたショートをもう一度、北條から奪い返す!! という鳥谷の意志を尊重する形で落ち着いたのです。
このコラムでは『鳥谷の最終戦場は二塁』と書きました。
http://www.sankei.com/west/news/160918/wst1609180006-n1.html
▼【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】12億円…鳥谷最終戦場は二塁! 超実力…25歳・陽川は
今季は打撃不振の上に、守備面でも精彩を欠き、7月24日の広島戦(マツダ)でついに先発落ち。その後、7月27日には北條が初めてショートでスタメン出場し、8月中旬以降は北條が完全にポジションを奪った形で終わりました。今季の流れや、指揮官の考え、若手育成というチーム方針などがあって、来季の鳥谷は二塁で勝負するしかない…というのが球団首脳や金本監督ら首脳陣の考えでした。それを完全に覆す結論が出たわけですが、これを鳥谷の意地と取るのか、無謀と取るのか…。
ショート奪回の挑戦状を突きつけられた北條は「鳥谷さんも10年以上守っていた。来季は絶対(ショートで勝負に)来ると思います。このオフで決まるくらいの気持ちで練習しないと、ショートのポジションは守れないでしょう。空いた時間も練習につぎ込みたいですね」と話しました。ポジションを奪った形とはいえ、今季のショートとしての成績は41試合に出場し、打率・273、本塁打5、打点33、盗塁6ですからね。絶対的な数字を残したわけではなく巻き返される余地はありますね。