2016.12.2 08:00

【小早川毅彦のベースボールカルテ】コロンビア山中のチャーター機墜落…移動多いプロ野球、人ごとではない

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

コロンビア山中のチャーター機墜落…移動多いプロ野球、人ごとではない

 ブラジルのサッカー強豪クラブチームの選手、関係者を乗せたチャーター機が、コロンビアの山中で墜落した。犠牲になった方々に、お悔やみを申し上げます。「世界一安全な乗り物」といわれる航空機だが、ひとたび事故が起きると大惨事になる。チーム単位での移動が多いプロ野球関係者にとって、決して人ごとではない。

 私が広島に入団した1984年、首都圏や地方へ遠征する際、チームのほぼ全員が同じ航空機で移動していた。当時の広島空港は広島市西区にあり、市民球場から車で約30分と近かった(93年開港の現空港=三原市=までは約1時間)。新幹線は「ひかり」が最速の時代。極度の飛行機嫌いを除き、同じ便に搭乗した。だが、ある時期から2便に分けられるようになったのだ。

 きっかけは520人が亡くなった85年8月12日の日航ジャンボ機墜落事故だったように思う。万が一の場合に備えた危機管理だったのは確かで、個人的には面倒なことだと感じていた。移動後の宿舎でミーティングが予定されていると、先発組は後発組の到着を待たなければいけない。航空機に遅れはつきもので、後発機が遅れると長く待ちぼうけを食わされた。

 現在も移動手段を複数の便に分けている球団があるようだが、代表チームは基本、チャーター機に全員が乗り込んでの移動だ。近年は野球も年代別のW杯が開催され、私の現役時代に比べて国際大会の数が驚異的に増えた。来春にはトップチームによる第4回ワールド・ベースボール・クラシックが開催される。事故はあってはならないが、危機管理について改めて考えさせられた。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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