「挑む」2017年。キャプテンは、この男しかいない。プレーでも、言葉でも、チームを引っ張れる存在。数々の修羅場を乗り越えてきた福留に、金本監督が「C」マークを託した。
「やっぱり最年長で、実績もある孝介に頼むのが一番、いいのかなと。両者(福留と鳥谷)納得のもと。ちゃんと、お話しをして」
指揮官が説明した。生え抜き選手以外がキャプテンに就任するのは、球団史上初。しかも来季40歳。それでも託した。
「(福留に)やってくれないか、と。ちょっとトリ(鳥谷)の肩の荷をね。ああいう成績やったし、チームのことよりも自分のことに専念したいだろうし。身軽にしてやって。その分、孝介にちょっと…。背負うと言ったらオーバーかも知れんけど。やってくれんか、と。まあ快く引き受けてくれたよ」
5年間、野手やチームキャプテンを務めた鳥谷は今季、開幕から投打に精彩を欠き、7月24日の広島戦(マツダ)では連続フルイニング出場が667試合でストップ。遊撃の座を失った。金本監督としては、ゼロから再スタートを図る男の負担を何とか軽くさせたい。同時に、新主将には優勝を期す来季を強くけん引して欲しい。そんな重責を背負えるとすれば…答えは、福留だった。