入団会見で意欲をみせた糸井。「金本監督を胴上げする」とV宣言も=25日、大阪市内のホテル(永田直也撮影) 糸井の長期契約は2年後にも導入されるセ・リーグDH制とリンクしています。阪神はFA補強で糸井嘉男外野手(35=オリックス)の獲得を発表。金本知憲監督(48)は早速、「今年ぐらい走ってくれたらいい。40盗塁くらい」と機動性に期待し、2番センター構想を明らかにしました。契約条件はオリックスが提示した4年18億円と同等ですが、来季で36歳を迎える選手に対する長期契約の舞台裏にはセ・リーグのDH制導入の動きがあるのです。糸井の長期契約とDH制は水面下で結ばれています。
■当コラム予言通り…糸井相思相愛阪神入り、ただしチーム内きしみ注視せよ
このコラムで書き続けたように、糸井の阪神入りが正式決定しましたね。11月11日の初交渉では相思相愛のムードの中で金本監督が出馬。
「初めての恋人」という口説き文句で糸井のハートに迫りました。
「嬉しいです」
糸井の心をグッと引き寄せた初交渉だったと言えますが、チーム関係者は舞台裏をこう明かしましたね。
「初交渉にわざわざ監督が出馬したことで分かるだろう。高知安芸の秋季キャンプから監督が飛んできた。それで失敗すれば、監督に恥をかかせることになるんだ。監督が出馬するということは、もう話が覆らない…という確信があってのこと。後は正式発表の日程を決めるだけだった」
つまり初交渉の金本出馬という演出そのものが、阪神側の手応えの証であって、糸井との赤い糸は初交渉のもっと前に結ばれていた、といってもいいぐらいです。
注目される起用法について、金本監督は「2番センター」を明言しました。ここはコラムで書き続けた筋書きと違いますね。糸井が獲れれば右翼で起用し、今季は右翼を守った福留を一塁に転向させる。原口との一塁併用案である…と書いていたはずです。だからこそ一塁しか守れないゴメスをリリースする、としていました。
ところが、糸井の獲得が正式に決まった瞬間、この構想は崩れてしまいました。一塁への転向を打診された福留が「来季も右翼で」と強い希望を返してきたため、金本監督は懐に暖めていた糸井右翼、福留一塁案を引っ込めたわけです。
方針変更には球団内外から、さまざまな声が聞こえてきますね。
「福留を一塁で起用しないなら、ゴメスの解雇は早かったのではないかな。新外国人選手のキャンベルは三塁が守れるリストから探してきた選手だけど、糸井センター、福留ライトならゴメスの残留か、新外国人は一塁のリストから選ぶべきだったのでは…」とは阪神OBの話です。