昨年の「サンスポMVP」は藤浪(右)。トークショーで盛り上げてくれた 足利将軍から屏風に描かれた猛虎の絵を指さされて、「これを仕留められるか?」と問われて一休さんは「お安い御用です」と屏風の前にデンとかまえた。
「そんなことできもしないのだからやめとけ」。天下の将軍の逆鱗に触れるぞ…と周囲は心配した。だが一休は少しもひるまず将軍に向かって「私が捕らえますから、どうぞこの虎を屏風から追い出してくださいませんか?」。将軍はギャフンとなった。一休禅師はとんちで勝ったのだ。
室町時代の一休禅師は普段から粗末な身なりに木剣を腰に差し、肉食はするし、遊郭や居酒屋で酒を飲むことぐらいは平気の奇行、風狂だった。ところがソレを慕って禅を学ぶものが門前市をなしたという。
文明13(1481)年の11月21日に鬼才は亡くなった。それから500年以上も経過して阪神という虎を絵から引きだそうとして、神様はこの日に糸井嘉男という容貌魁偉(ようぼうかいい=顔や体が人並みはずれて大きく、りっぱなこと)で最近の阪神にはないタイプを引き合わせてくれたのかもしれないなぁ…と思った。しかも「金本監督の熱意にほれた」だと。