日本ハム・大谷翔平投手(22)が20日深夜、日本テレビ系「Going! Sports&News」でインタビューに応じ、ポスティングシステムを使った来オフのメジャー移籍について「可能性としては全然あります」と衝撃発言した。同日、札幌市内で行われた優勝パレードに参加し、約13万8000人のファンと喜びを分かち合った大谷は、チームの大トリとして契約更改交渉に臨むことも判明。今季年俸2億円からチーム最高の4億円に届く可能性がある交渉の中で、1年後のメジャー移籍に関して話し合われるか注目される。
淡々とした口調がかえって、真実味を浮き彫りにした。大谷が20日深夜に放送された日本テレビ系「Going! Sports&News」にVTR出演。ポスティングシステムを使った来オフのメジャー移籍についての思いを、初めてはっきりと口にした。
「可能性としては全然あります」
衝撃発言だ。さらに「(日本ハムで)最高の成績を残して(メジャーに)行きたい。(一方で)伸びしろのある状態で行きたいとも思う」などと揺れる胸中を吐露。「メジャーでさらに大きくなりたい」と偽らざる本音を語った。
今季、投手として10勝(4敗)を挙げ、日本最速の165キロもマーク。打者としても自己最多の22本塁打を放ち、チームを日本一に導いた。パ・リーグMVPの最有力候補に挙がる、投打二刀流の活躍に、メジャーも注目しているのは周知の事実。海外フリーエージェント(FA)権を取得するのは最速で2021年オフだが、今回の爆弾発言で、ポスティングシステムを使った来オフのメジャー移籍の可能性が急速に高まった。
そんな中、3年連続でチームの大トリとして、12月上旬に契約更改交渉に臨むことも判明した。球団幹部は「投手査定、打者査定とも常識的にみるが、では金額がそうかといわれれば(通常の査定では)はかれない部分もある」と証言。年俸は今季の2億円から倍増の4億円に達する可能性がある。
今季年俸のチームトップは、打点王のタイトルを2年ぶりに獲得した中田の2億4500万円。同じく打点王に輝いた14年のオフは、5000万円増の2億円でサインしており、3億円前後の攻防とみられる。大谷が4億円で契約更改となれば、名実ともにチームの顔だ。
大谷が来オフのポスティングの可能性に言及したことで、金額だけではなく、メジャー移籍に関する具体的な話など、交渉の内容にも関心が高まるのは必至。注目の契約年数に関し、球団側は複数年ではなく、単年契約を提示するとみられる。
この日、大谷はプロ4年目で初めて、優勝パレードに参加した。オープンカーやバスに分乗して、札幌市の北3条広場前からススキノ交差点手前までの約1キロを30分ほどかけて行進。前回日本一になった2006年の約14万3000人に次ぐ、2番目の観衆が集まったイベントに「面白かった。喜んでくれたと思います。また、ここに戻ってきたいですね」と笑顔を見せた。
来年3月には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が控え、国内外の注目度はさらに高まる。大谷と日本ハム球団の動向から目が離せない。
★2014年 投手で11勝、打者で10本塁打と二刀流でフル回転。12月5日に7000万円増の年俸1億円でサイン。だが、自身の成績には「(満足度は)50%くらい。納得できる数字ではない」と不満も
★15年 15勝、防御率2.24、勝率.750と3部門でタイトルを獲得し、投手として大きく飛躍。12月4日に倍増となる年俸2億円でサインし、「それくらいの選手になりたいという思いがあった」と高額年俸での更改にも動じなかった