FA補強・糸井嘉男外野手(35)の2番構想を成功させる鍵は大物新外国人の獲得しかありません。オリックスからFA宣言した糸井との交渉は大筋で合意。金本知憲監督(48)は今季53盗塁の韋駄天(いだてん)を2番に置き、送りバントのいらない攻撃野球を構想しています。しかし、新たな得点パターンを確立するには4番を打つ強打の新外国人選手の獲得が急務です。右打ちの三塁手という当初の枠にとらわれず、幅広いポジションで確実な4番打者を獲るべきです。
手応え、金本監督“獲得後”話もポロリ…ならば、あの2003年の攻撃パターンに…
待望のFA補強が成功しましたね。オリックスからFA宣言した糸井との交渉は大筋で合意。細部の住宅環境、背番号などを詰めれば正式発表の段取りです。
「交渉は最終段階。後は細かなところを詰めるだけ」と球団首脳は語っていますが、実は11日に行われた最初の交渉で同席した金本監督は糸井の入団意思を感じていたようです。
「阪神は糸井の獲得には最初から自信満々だったね。糸井が子供の頃からの阪神ファンだったし、個人的にも金本監督を尊敬していた。初交渉は11日だったけど、その前から手応えを感じていたようだ」とチーム関係者。まさに相思相愛の間柄だったわけですね。
手応えを感じていた金本監督はポロリと獲得後の話をしています。高知安芸秋季キャンプの期間中(16日に打ち上げ)、鉄人は糸井の起用法についてこう話していました。
「2番もね。バントのいらない攻撃ができるしね」
金本監督が描く糸井加入後の打線構想の中核は「2番起用」なのです。オリックスで今季、143試合に出場し、打率・306、本塁打17、打点70のスラッガーですが、特筆すべきは盗塁数が53もあるということです。足の状態が悪かった昨年は11盗塁に終わっていますが、その前の2シーズンも31個、33個と走っています。
「バントのいらない攻撃ができる」という鉄人のイメージは2003年の阪神をダブらせているかもしれません。星野監督の下で1985年以来18年ぶりのリーグ制覇を果たしたシーズンですが、攻撃のパターンは1番今岡が出塁し、2番赤星がバントだけではない攻撃を見せたことです。
「俊足の赤星が2番にいたから打たせても併殺がなかった。例え凡退しても赤星が塁に残って盗塁するから一死二塁の形が作れた。その時、3番に座っていた金本監督は目の前で繰り広げられた攻撃を目に焼き付けていただろう。来季の1番は北條が有力のようだが、足の速くない彼を1番に据えるのも、今岡1番と似ている」とは球団関係者の言葉です。
なるほど1番北條、2番糸井、3番高山はあの2003年の攻撃パターンに似ていませんか。