ヤクルトに将来楽しみな若者がいる。高卒1年目の渡辺大樹内野手(19)である。
愛媛・松山秋季キャンプで13日、社会人クラブチーム、松山フェニックスとの練習試合が行われ、渡辺は七回の三塁守備から途中出場。その裏の打席では中堅手の頭上を越える走者一掃の二塁打を放った。
前の打者、山崎の押し出し四球で加点した直後の初球を狙った。「投手は2人続けて四球を出すのは嫌だろうと思って、初球を狙って打席に入りました」とうなずいた。
千葉・専大松戸高から2016年にドラフト6位で入団。高校通算17本塁打を放った。右投げ右打ちの内野手で1メートル82、84キロと恵まれた体格を持つ。
1年目の今季は1軍出場機会はなく、イースタン・リーグ74試合で打率・256、3本塁打を記録。同期入団の広岡大志内野手(19)は9月にプロ初打席初本塁打を成し遂げた。
「向こうがすごいから諦めるんじゃなく、負けないように頑張りたいです。刺激をもらっています。競い合いたい」
5日に行われた東京六大学選抜(神宮)との明治神宮創建90周年の記念奉納試合でも、代打で右中間へ三塁打。真中監督は「意外と実戦で投手にアジャストするのが上手な印象がある。パンチ力もある。奥村、広岡も含め楽しみな選手」と評価した。
杉村チーフ打撃コーチも期待を寄せる。「キャンプでは遠回りするバット軌道を修正しているところ。見た目はおとなしく不器用そうだが、頭が良くて飲み込みが早い」と目を細めた。
やや、ぽっちゃり気味で1月の新人合同自主トレに入り、2月の春季キャンプを終えるころには約7キロ減。1年間、鍛錬を続け、体脂肪率も15%から11%に減った。未来を担う燕戦士の成長が楽しみだ。(吉村大佑)