鳴尾浜で伊藤隼、西田(右から)に話しかける掛布2軍監督(左)。育成選手になる西田は、原口のようにはい上がってほしい 夕方、当番デスクの大沢謙一郎がなんとか1面にたどり着こうと四苦八苦している時、編集局の窓際の「虎ソナ席」ではそれを横目でみてトラ番からの電話を待つのが日課なのだ。
いうならば古い時代劇で空腹のガキをつれた男が通りすがりの人のソデにすがって「お願いですダ、旦那。助けると思って何か、何か…食うものをください…」という場面を想像していただきたい。ややあの場面に似ているんだ。
ヒクツ? そりゃあ卑屈にもなりマス。
それでひょぃっとテレビを見ましたら『東ロボくんが東大入試を受験したら合格できるか?』なんてのをやってた。あらゆることを暗記している人工頭脳だから東大の入試問題ぐらいお茶の子さいさいだろうと思っていたら…意外やこれがけっこうトンチンカン。つまり「雨が降れば濡れるから傘をさす」まではすぐわかるが、その傘が無い場合にどうするか? についてはやつらは四苦八苦するんだ。つまり雨宿りの概念がないのだ。ざまぁみろ! しかも答案用紙をめくれないから、そこは人間サマに手助けしてもらってた。
と、そこに安芸から高瀬悟嗣が「あの…僕は金本監督をウナらせました!」と言ってきた。監督を思わず唸らせるとは何をやったんだ? といえばこうである。
「練習が終わって監督の取材が始まったんですがそこはやたら蚊が多い場所でした。それで監督の隣にいた僕はサッサッと右手でその蚊を捕まえてギュッと握りつぶしたんです。すると監督が思わず『オウ…』と感嘆の声をあげた。そこでトラ番たちから『なにか監督賞でも…』という声にドドッと笑いがこぼれたんですよ。すると監督またニコッ…と」