D1位・大山悠輔(左)と阪神・金本監督。本当によく似ている 10月20日のドラフト会議で阪神が白鴎大の強打者、大山悠輔内野手(21)をサプライズ1位指名した。前日まで創価大の田中正義投手か桜美林大の佐々木千隼投手かの二択で揺れ、夜中に田中1位の方針を固めたが、当日朝、金本監督が野手強化を訴えて実現した単独指名だった。
ところが、居合わせた虎番によると、画面に「阪神・大山」と映し出された直後、東京都内のホテル内のドラフト会場は水を打ったような静けさだったという。出そろった1位の中に佐々木の名前がなかったからだ。
ドラフト会場にいたパ・リーグの超大物球界関係者が「阪神は笑いものになっているよ。なぜ佐々木を1位で指名しなかったんだ。大山は2位で獲れたじゃないか」と話していたという。この話を聞き、本当に阪神が大山を2位で指名することができたのか、検証してみたくなった。
【ソフトバンク外れ1位説】阪神が単独1位に踏み切った理由の一つに上がっていたのは鷹の外れ1位説。田中を5球団競合の末、引き当てたが、外れた場合は大山を一本釣りするのでは…という観測だった。これはあるスカウト幹部に直接電話をして「田中を外したときは、外れ1位は佐々木でいくことになっていました」と明確に否定された。
【オリックス2位指名説】阪神の球団内で警戒されていたのが、オリックスが大山を2位で指名するという情報。パ・リーグ最下位で2位はウエーバー順で12球団で最も早く指名できる。この優位性を生かし、1位は即戦力投手(東京ガス・山岡泰輔投手)、2位は即戦力野手でいくのではという見方だった。だが、オリックス担当・上田雅昭編集委員の取材によると「福良監督の意向で、1位も、外れ1位も、2位も即戦力投手だった」という。ウエーバーの利を使って、補強ポイントの投手を徹底指名する方針だった。