今季の阪神は悪くともAクラスに入ると予想していただけに期待外れの成績だった。
6月上旬から借金生活に入り、抜け出せなかった理由は、スタメンを最後まで固定できなかったことに尽きる。チーム力の底上げを図る場合、昨季までのメンバーに新戦力を加えるのが通例ではあるが、明らかに1軍の力がない選手まで無理に起用していた印象もある。
このキャンプは来季のレギュラー候補たちに成長を促し、首脳陣が力量を見極めることがテーマになる。秋季キャンプの位置づけは非常に重要になる。
たとえば高山は今季、打率・275、8本塁打、65打点と新人としては素晴らしい成績を残したが、外野のレギュラーとしては合格点とはいえない。今の守備レベルでは厳しく、打撃では状況判断を含め、レベルアップが求められる。北條や原口にもいえる。
金本監督が就任2年目となる来季も猫の目打線というわけにはいかない。指揮官としても「選手がいない」という逃げ道はなくなる。周囲の「仕方がない」という目も消え、結果が常に問われる。金本監督が指名した強化選手が実りの秋を迎えることができるか、どうかが、来季の戦い方に直結する。正しい方向性に導けるかは首脳陣の腕の見せどころ。栄養学や心理学などグラウンド以外の勉強をさせてもいいだろう。目的意識を明確にした上で選手を導いてほしい。 (サンケイスポーツ専属評論家)