(セ・クライマックスシリーズ・ファーストステージ第3戦、巨人3-4DeNA=延長十一回、DeNA2勝1敗、10日、東京D)しょせん、勢いのないチーム同士の、低レベルな試合だった。ペースをつかんでも、一気に決められず、流れを止めてしまう。どちらが突破していても、広島には歯が立たないだろう。そう思わざるをえなかったね。
さて、終戦の巨人だ。今季の悪い面が、このシリーズに集約されていた。広島の優勝決定後の弱さが、そのまま出た。1シーズン、フルに戦うスタミナと、底力がないんだな。
先発投手の頭数は、ずっと足りないままだった。この期に及んで、エース菅野がいなくなるとは、何をかいわんや。
リリーフ陣の整備も、できなかった。マシソンを抑えに配転したのも、最後の最後だもの。
選手層の薄さは、打線も同じよ。主力が休んでも、代役が遜色ない働きをする広島とは、大違い。代打の切り札と呼べる人材すら、いないんだから。
坂本、村田、阿部、長野…。主力打者の個人成績はアップして、昨年までのそろそろお引き取りをという崖っぷちからは、脱した。それで満足していて、いいわけがない。個人とは別のチーム力は、ダウンしている。そこを見ないといけない。来季へ向け、相当なテコ入れが必要だよ。 (サンケイスポーツ専属評論家)