5回 巨人・菅野の打球を足に受けマウンドに倒れこむ広島先発・福井=東京ドーム(撮影・吉澤良太) (セ・リーグ、巨人-広島、20回戦、24日、東京D)広島・福井優也投手(28)が巨人戦に先発し、五回に巨人・菅野の打球を右膝に受け、いったんベンチに下がったが、気迫の続投となった。
アクシデントは五回にやってきた。二死走者なし。福井が打席の菅野に対し、カウント0-1からの2球目、141キロの真っすぐを投げ込むと、菅野のピッチャー返しの打球がワンバウンドで福井の右膝に当たった。
その場でうずくまり、投手強襲安打となり、福井は悶絶の表情をみせた。いったんベンチに下がったが、再びマウンドに姿を現すと、鯉党から拍手が沸き起こった。投球練習で膝の状態を確認すると、大きくうなずきプレー再開。福井は、長野を二飛に仕留め、涼しい顔でマウンドを降りた。
執念はこれだけでは終わらない。六回先頭で打席に立つと、カウント1-1から菅野の148キロをお返しとばかりに、右中間へ。痛いと思われる右膝もなんのその。一塁ベースを回り、悠々二塁打とした。さらに、続く田中の右越え二塁打で、二塁からホームへ激走。気迫のスライディングで同点の生還を果たした。
福井の気合の入ったプレーが打線に火をつけ、丸の二塁打、松山の左前打、鈴木にも二塁打とタイムリー3本が飛び出し、この回一挙4点を奪い、5-2と逆転した。福井は6回5安打2失点で、4勝目の権利を得て降板した。
広島はこの一戦に勝てば、優勝へのマジックナンバー「20」が初点灯する。