金本監督との壇上での共演を終えて、高山が舞台裏で待機していたときだ。マイクを通じて、思わぬエールが届いた。
「本当に個人的には、阪神の高山選手にがんばってほしいです」
会場の爆笑を誘った声の主は、ヤクルトの真中監督だ。壇上では6球団監督によるトークの真っ最中。昨秋のドラフト会議、虎と燕は高山の1位で重複し、抽選に。真中監督が外れを当たりと勘違いしてガッツポーズする一幕が…。そんな因縁の敵将からの激励に、高山も笑顔だ。
「がんばります」
まさに、そのひと言に尽きる。そして、ズラリと勢ぞろいした各球団のドラ1の顔を見て、さらに闘志が沸き立った。
「みんな投手なので、みんな気になります。新人王どうこうではなく、打たなきゃいけない投手であることは間違いない。(中日の)小笠原は高校生ですが、それ以外は同級生。負けたくない気持ちはもちろんありますし、同級生同士、球界を盛り上げていけたらと思います」
DeNA・今永昇太投手(駒大)は神宮大会で対戦し、2打数1安打。巨人・桜井俊貴投手(立命大)とは大学時代のオープン戦で対戦し「打っていないと思います」。ヤクルト・原樹理投手(東洋大)との対戦はないが、この3人とは面識がある。控室で新人6人、誓い合った健闘。負ける気はない。