宜野座キャンプを訪れたオークリー社の移動式ラボの中。藤浪らが視力などを測定した もう皆さんはすっかり忘れているかもしれないが、掛布2軍監督はD1位・高山俊外野手(明大)が右手を骨折して2軍スタートになったときから、「巨人・高橋由伸監督には失礼かもしれないが、高山君はそれぐらいのバランスのいいスイングをしている」と言い切った。
スイング論においては当代随一のレジェンド掛布雅之が、骨折が完治していない時からその振りをひと目見て、入団1年目に打率3割、19本塁打、75打点をマークした敵軍の監督に匹敵する資質を見抜いていたのだ。
その片リンがこの日、春を告げる馬酔木(あせび)の花のように咲き乱れたのだろう…。安芸の高知ファイティングドッグスとの練習試合で、高山は左に、右に、そして計ったように中堅にと広角3連打した。見ていた新里公章は、まるで山道で固まって咲く馬酔木の花を見つけたように「すごい…」と思った。そして、これは沖縄よりは断然記事が大きくなるぞ…と気負い、思わず「4打席目も打ってくれ!」。そしたら四球…。ちょっとゼイタクすぎる興奮を覚えた。
だが…虎の「ヨシノブ2世」はキチンと春に芽吹いてみせたわけだ。
「しかし、高山らしいんですが、彼は一喜一憂しないんです。4の0みたいな顔で僕らの取材に冷静に対応する。それがかえって安心感を醸し出すんです」と新里。
もちろん掛布2軍監督も、あえて冷静に評価したそうだ。それについては1面をタップリと読んでいただきたい。