サンケイスポーツ専属評論家・江本孟紀氏(68)が沖縄・宜野座の阪神キャンプを訪れて、高知商高の後輩・藤川球児投手(35)を直撃した。順調さに目を細めつつ、本来のストレートは戻っていないと指摘。藤川への依存度が高くなるか否かが、今季の虎の鍵とみた。
今回の沖縄県キャンプ巡りでは、宜野座で阪神・藤川もチェックしてきた。高知商高の後輩。いやでも気になるからね。
189球を投げ込んだ16日のこと。ブルペンで感触を聞くと「(この球数でも)何ともありません。腕も振れていますし、(故障の)怖さもありません」ときっぱり答えた。昔ながらのやり方を知る男。これくらいの投げ込みは、普通のことだったろう。
先発転向に合わせた球数アップ。長いイニングをこなすため、カーブも増やしていた。「変化球も試しているんです。もっともそれには、まっすぐが走らないと意味がありませんけど」と、この点もわかっている。
だからこそ、あえていう。エモトが見た限り、手元でグイッと伸びてくる、あのストレートはまだ戻っていない。カーブに打者がのけぞるような角度があれば、九回までごまかせるかな…というのが現状だ。
首脳陣は先発の4、5番手と期待しているけれど、同じメジャーからの復帰組、松坂大輔と違うのは台所事情。ソフトバンクは松坂抜きでも優勝できる。阪神にその余裕はない。藤川への依存度が高くなればなるほど、阪神は苦境に立たされるということでもある。藤川こそ、今季の阪神のポイントだよ。 (サンケイスポーツ専属評論家)