ムチを打てばそれに反応してくれる。また斜めに走り出しても修正できる。柔らかい日差しが降り注ぐランチタイムを使って金本監督がゴメスにメスを入れた。教えがいがあるからこそ、今季の本塁打量産を厳命した。
「飲み込みが早いというか(言ったら)すぐにフリー打撃に(効果が)出るでしょ。(今季は)そりゃあ、もう僕超えでしょう。41本でしょう」
ペレスと交互に特打を行うG砲に指揮官が動いたのは、30スイング目を終えた後だった。ケージ裏で向き合い、自ら手本を示しながら、フォーム修正を指示した。「もう少し体重を乗せて回転すればいいのではという話だった」とゴメス。どっしりとした重心で軸回転することで、持っている力を存分に打球に伝えるのが狙いだった。そのアドバイスを得たG砲は、再び打席に入るなり左翼場外に飛んでいくかのような特大放物線を描いたのだ。
「右打者で(甲子園だと浜風の影響で)フォローなんだから。そりゃ軽く(超えてほしい)。俺より体重、何キロ重いの? 30キロ以上重いでしょ」