【球界ここだけの話(447)】
居残りでティー打撃を行う西武・木村昇=宮崎・南郷【拡大】
「ショートが好きなので、ショートで勝負したかった。長くやりたいなら、もしかしたらカープにいた方がよかったのかもしれない。納得してしまっていたところがあったから。『それでは駄目でしょ?』と自分自身に問いかけて決断しました」と説明。広島での安定を捨てて、勝負に出た。
年俸は昨年の4100万円から2000万円。出場試合数による出来高がつくものの、半減以下となった。
「ある程度の年俸をいただいていて、それを蹴った。普通はFAしない。FAするのを許した嫁はすごい」と家族にも感謝。
「こういうことがないと、できないこともあった。これが正しかったか、間違いだったかという話ではなくて。シーズンが終わったら『これでよかったんだ』と、胸を張って思えるようにやっていくだけ」と前を向いた。オフにはこのFAが成功だったといえるような活躍を期待したい。(塚沢健太郎)