巨人には昨季終了後に就任した高橋由伸新監督(40)の下、5人の新米コーチが誕生した。1軍は井端弘和内野守備走塁コーチ(40)、村田善則バッテリーコーチ(41)、2軍は二岡智宏打撃コーチ(39)、そして今季から新設された3軍は金城龍彦打撃コーチ(39)、円谷英俊内野守備走塁コーチ(32)だ。
いずれも指導者としては若手に入る年代。その中でも異色なのは、最年少で現役時代の1軍出場が6年間でわずか21試合の円谷コーチだ。
球界を代表する選手だった他のコーチと比べて、実績も知名度も劣る円谷コーチは2012年の引退後に、幼児、児童を教える「ジャイアンツアカデミー」のコーチを3年間、務めていた。
プロコーチ昇格の打診があったのは昨年10月末。堤GMから電話が入った。「予想もしていなかったので、びっくりしました」と円谷コーチ。指導者として本格的にスタートする大きなチャンス。もちろん、断る理由などなかった。
今年1月、育成選手が参加した合同練習から本格的に指導が始まった。毎朝、ジャイアンツ球場で動き出すのは、選手たちよりも2時間早い、午前7時半からだ。「バッティング練習のために肩を作らないといけないし、ノックの練習もしないといけません」。右投げ左打ちの円谷コーチだが、今は右打ちを練習中。その理由は、2軍は福王内野守備走塁コーチ、小関外野守備走塁コーチがともに左打ちで選手たちに右打者の打球を捕ってもらおう、との行動だ。小学2年から、ずっと左打ち一本でやってきたが、黙々とノックの練習に励んでいる。