2016.1.25 13:00

【球界ここだけの話(431)】虎の能見は老け込まない…新たに岩貞、梅野が「能見塾」入り

【球界ここだけの話(431)】

虎の能見は老け込まない…新たに岩貞、梅野が「能見塾」入り

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サンスポ記者の球界ここだけの話
自主トレでキャッチボールをする阪神の能見

自主トレでキャッチボールをする阪神の能見【拡大】

 2月1日からの春季キャンプへ向け、若手を頼もしく導く。阪神・能見篤史投手(36)が行う沖縄・宜野座での自主トレは、新メンバーも加わって活気に満ちあふれている。

 昨季までメンバーを率いた関本が、現役引退。能見が新たなリーダーとなり、プロ3年目の左腕・岩貞と、同じく3年目の正妻候補・梅野が新たに「能見塾」の門を叩いた。もちろん来る者は拒まない。従来のメンバーである柴田、小宮山は背水の思いで今季に挑む。そんな後輩たちには例年通り、打撃投手を買って出ている。「今まで関本さんに(引っ張ってもらって)楽をさせてもらっていた。下の子のことも考えながらしっかり動くということで、今はやっている」と、どっしりと受け止めている。

 他球団からも1人だけ参加している。ソフトバンクの5年目左腕・嘉弥真は、昨季から2年連続の参加だ。「僕の考える一番の本格派左腕が能見さん。学ばせてもらいたかった」という片思いで人から人へ、必死でツテをたどってメンバー入りした。昨年の初めての弟子入り直後には「フォークを教えてもらいました。『とにかく腕を振れ。ほんのちょっと落ちればいい。みんな俺のフォークにダマされてるんだよ』とおっしゃっていました」と、目からウロコの様子だった。

 昨季のシーズン中には不思議な縁もあった。広島・石原の昨季2本塁打は、能見と嘉弥真から打ったものだったのだ。後で打たれた能見から、交流戦で先に打たれていた嘉弥真へ「俺たちしか打たれていないぞ」とメールが来た。打たれた話ではあるが、あこがれていた人にそこまで“チェック”してもらっていることが、嘉弥真はうれしかった。

 「1人でやるよりは、若い力を借りながらやっていきたい」と能見は頼もしく先頭を走る。37歳シーズンでも、老け込む様子は一切ない。背番号「14」に後輩たちは心酔し、ついていく。(阪神担当・長友孝輔)