大和が自主トレを行う串良平和公園の室内練習場。4億円をかけて完成したばかりだ 身長1メートル77、体重60キロの男が、ほぼ身長に匹敵するストライドで黙々と走った。
1960年ローマ五輪。初参加のエチオピアの無名選手は、なんと裸足でローマの石畳を走り、出血しながら2時間15分16秒。当時の世界記録をはるかにしのぐ成績でゴールした。
アベベ・ビキラ27歳。
4年後、東京五輪も優勝。メキシコ五輪では足の故障で途中棄権。その翌年に自動車事故。車イスで走ることに挑んだ。失意を胸に…。
その事故から4年後、73年10月15日、彼は急逝する。41歳。人生そのものをあまりにも速く走りすぎた。
なぜアベベの話? といえば我がサンスポ編集局にはなぜかアベベ的思考のヤツが多い。新聞社は大体、日付が変わってから社を出る。それまで降版と記事のてにをはに、出稿デスクは青筋を立てる。しかも翌朝に他紙が小さなニュースを書いても、まるで天と地がひっくり返ったように言われ、太陽系『第9惑星』が新発見のように大騒ぎだ。
大体だよ、太陽系の外側に1万~2万年かけて太陽の周回惑星が存在したからって株価が上がり、月給が上がるわけじゃないのだ。別にヒガンでるわけじゃないよ。とりあえず、何でウチのやつらは腹が減るだけなのに、朝から「走る」ヤツが多いんだ? 運動部ゴリラ部長稲見誠を筆頭に名前をあげたらきりがないョ。
その一人にこの日のCD(当番)澄田垂穂がいる。前日の休みも家族を振り切って15キロも走ったらしい。なぜ? 2月14日の「淀川 寛平マラソン2016」で、本人は無謀にも42・195キロを走るというのだ。行かねばならぬ! 止めてくださるな妙心殿…平手酒造じゃないってんだ。