2016.1.12 13:00

【球界ここだけの話(418)】日本ハム・増井が東京・芝公園の増上寺に初詣に出掛けたワケ

【球界ここだけの話(418)】

日本ハム・増井が東京・芝公園の増上寺に初詣に出掛けたワケ

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
一億円アップでサインした日本ハム・増井はB・Bサンタをもって二億円超えのVサイン=札幌市・日本ハム球団事務所(撮影・高橋茂夫)

一億円アップでサインした日本ハム・増井はB・Bサンタをもって二億円超えのVサイン=札幌市・日本ハム球団事務所(撮影・高橋茂夫)【拡大】

 記者になって今年4月で6年目になる。それでも、プロ野球選手に話を聞くときは緊張する。丁寧に取材に応えてくれる選手に会うと、救われる思いがする。

 その1人が日本ハムの守護神、増井浩俊投手(31)だ。昨季は56試合に登板し、39セーブ、防御率1・50。国際大会「プレミア12」では、侍ジャパンの一員として戦った。今季の推定年俸は2億2000万円。チームを代表する選手の1人だが、やたら腰が低い。先発投手に比べて露出が少なく、紙面で取り上げることは1カ月にあるかないか。それでも、嫌な顔をすることなく、真摯に質問に答えてくれる。

 10歳年下の大谷には「スイさん」と愛称で呼ばれるなど、後輩からの信頼も厚い。自宅が都内にあるため、本拠地の札幌ドームでの試合がある際は若手選手に交じって合宿所暮らし。合宿所の共有スペースでは大谷、有原、白村らの年下選手と映画鑑賞会を開いていた。米国の人気ホラー映画「SAW(ソウ)」シリーズに夢中になる中で、交流を深めていったという。

 “いい人エピソード”は、それだけではない。現在、自主トレを行う千葉・鎌ケ谷市の2軍施設では、新人合同自主トレのまっただ中。10日に話を聞くと「まだ、挨拶に来たのは1人なんです」と苦笑いを浮かべていた。新人選手にとって、先輩への挨拶は必須。嫌悪感を示してもいい場面だが「タイミングとか難しいですから」と気遣っていた。

 プロ7年目の今シーズン。年明けは、自らインターネットで検索して「“増”井が上がる」という理由から東京・芝公園の増上寺に初詣に出掛けたという。おみくじは小吉。「あまり良くなかった」と残念がっていたが、「日本記録の47セーブを一番の目標に頑張りたい」と意気込む。

 セーブ記録を樹立すれば、チームは日本一へと近づく。歴史を塗り替える瞬間が、見たい。(中田愛沙美)