2016.1.3 12:00

想像の域はるかに越えていたミスターの思考回路 堀内氏「えらい目にあった」(1/2ページ)

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巨人V9戦士の王貞治内野手、高橋一三投手、長嶋茂雄内野手と(左端が本人)=1969年10月21日、東京都大田区の多摩川グラウンド

巨人V9戦士の王貞治内野手、高橋一三投手、長嶋茂雄内野手と(左端が本人)=1969年10月21日、東京都大田区の多摩川グラウンド【拡大】

結束する自民は巨人と同じ 〈チームメートとして頼もしかったのは長嶋茂雄氏と王貞治氏の2人の兄貴分だ。特に「ミスター・ジャイアンツ」の思考回路は、エースの想像の域をはるかに越えていた〉

 あの2人の活躍がなければV9はなかった。俺の勝ち星も減っていた。長嶋さんは弟をおおらかに見守る兄貴。王さんは理論的に弟を注意する兄貴。長嶋さんが長男、王さんが次男、俺が三男。常に上に2人がいるから本当の天狗(てんぐ)にもなりきれない。

 長嶋さんからは投手に助言なんかないよ。自分の世界で、とにかく自由にやっていたから。三塁へボテボテのゴロが行く。投手が捕りにいった方が早い。ところが後ろから「どけえ!!」と叫び声が聞こえてくる。捕って、投げて、そのまま一塁近くまで走っていく。「おやじさん、俺が捕った方が早いんだけど…」と言うと、「ばかやろう! これは俺の見せ場だ!」と怒られる。見せる野球というのは、余裕がないとできない。

 〈現役時代は長嶋氏の守るサードに牽制(けんせい)球を1度しか投げたことがない〉

 1度投げたら、長嶋さんがいなくてえらい目にあった。当時はグラブから人さし指を外へ出したら牽制のサイン。ある日、長嶋さんが俺に向かって指をグラブから出しながら「おい堀内、頑張れよ」と声をかけるわけ。こっちは牽制のサインだと思った。

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