2015.12.17 13:00

【球界ここだけの話(392)】CSのソフトB戦先発が叶わなかった佑ちゃん…鷹キラーと期待するワケ

【球界ここだけの話(392)】

CSのソフトB戦先発が叶わなかった佑ちゃん…鷹キラーと期待するワケ

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
鷹キラーとして期待される日本ハム・斎藤佑樹

鷹キラーとして期待される日本ハム・斎藤佑樹【拡大】

 シーズンを2位で終えた日本ハムは、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでロッテに敗退。ファイナルステージでソフトバンクを倒す夢はかなわなかった。

 “たられば”の話になるが、ファイナルステージに進出した場合、初戦の先発を任されたのは斎藤佑樹投手(27)だった。当初予想されたのは、ソフトバンクと相性がいいとされるプロ6年目の中村勝投手(24)。今季は中継ぎを経験するなど12試合を投げて1勝3敗、防御率5・74だった斎藤が抜擢(ばってき)されたのは、こんな理由があった。

 スコアラー経験のある厚沢投手コーチら首脳陣は、ソフトバンク打線はスピードボールよりも奥行き(緩急)で勝負する投手が苦手だと分析。早速、テストを試みた。しかし、筆頭候補の中村が「カード頭(初戦)のテスト」として臨んだ9月21日のソフトバンク戦の5回1/3で、3失点と結果を残せず。さらにソフトバンク側が「苦手な投手」と警戒する上沢は、右肘の不安を抱えており2軍調整中。そんな状況で、白羽の矢が立ったのが今季1勝の斎藤だった。

 後半戦からは、フォークを有効活用。本人も手応えを感じており、厚沢投手コーチは「四回、五回まででもいい。試合を作ってくれれば」と期待していたという。その後の第2戦は、160キロを超えるスピードボールが持ち味のエース大谷を起用。必勝ローテーションを組んでいたという。

 斎藤にとって、願ってもない大舞台での先発登板の機会。ファーストステージ敗退が決まった12日の試合後。記者の問いかけに「投げたかったですね」と悔しそうな表情を浮かべていたのが印象的だった。心機一転、来季は先発一本で勝負。年明けからは、プロ入り後初めての海外自主トレとなる米ハワイでキャンプに備える。

 チームは首位のソフトバンクに12ゲーム差をつけられての2位。2016年は「打倒ソフトバンク」がキーワードになる。今季、ヤフオクドームでは10試合で2勝7敗1分と惨敗だった。“鷹キラー”として、敵地で躍動する斎藤の姿が来年こそは見たい。(中田愛沙美)