マウンド上で唇を噛む岩田。自らのミスもあり、まさに自滅だった(撮影・岡田亮二) (セ・リーグ、阪神0-3広島、19回戦、広島11勝7敗1分、11日、甲子園)これが首位死守を任されたプレッシャーなのか…。独り相撲で大事な試合をぶちこわした。今季自己ワーストタイ5四球&2失策。六回途中でKOされた岩田は、悔しそうにマウンドを降りた。
「ランナーを背負っていても、どんどん攻めていくんだという気持ちでバッターに向かっていったのですが、抑えられませんでした」
最初のプレーでつまずいた。一回、丸が初球でセーフティーバント。岩田は三塁寄りのゴロに駆け寄り、一塁に送球したが、ショートバウンドでゴメスが捕球できず、悪送球でいきなりの失策。その後、2四球を出しながらも一死満塁をしのいだが、立ち上がりからリズムに乗れなかった。
三回にも再び自ら首を絞めた。一死一塁で新井の当たりはボテボテの投ゴロ。しかし、またも一塁へ悪送球。一死一、二塁のピンチを招くと、エルドレッドに初球を左前に運ばれ、先制点を許した。0-1の六回には、二死一、二塁から黒田にまさかの四球。続く丸の遊撃への内野安打で追加点を与え、無念の降板となった。