1打席目は昨年の球宴で、160キロ撃ち(左前打)に成功した大谷(日本ハム)に154キロで一ゴロに封じられたが「球も速いですし、対戦できてよかった」。対決を熱望した右腕との再戦が実現したことで、表情はすがすがしかった。
試合前練習でも、夢舞台ならではの交流を満喫した。とりわけ、昨季まで同僚だった新井(広島)と旧交を温めた。キャッチボールのパートナーを務めた後、遊撃で一緒にノックも受けた。さらに、先輩のティー打撃の際にボールをトスする役目を買って出た。
「阪神のときからやっていますよ」
本人はニヤリと笑った。新井も「日頃あまり話せないので楽しい」と満足そうだった。
「こんな(全セの)チームでシーズンができたらなと思いますね。優勝できるでしょう」
そう言い残した虎のキャプテンにとって、真夏の祭典は4年連続6度目。球界の遊撃手として、不動の地位を築いた男も、この日ばかりは野球少年のような笑みがあふれていた。 (小松真也)