2014.12.30 17:00(1/2ページ)

トライアウトに見た夢と希望、そして残酷な現実…交通費も自腹

夫人の後押しでトライアウトに挑んだ前オリックスの東野峻=草薙球場

夫人の後押しでトライアウトに挑んだ前オリックスの東野峻=草薙球場【拡大】

 一度栄光に浴した者たちが、再びはい上がることはできるのか。最近は某民放局の人気コンテンツでもあるが、やはりプロ野球のトライアウトにはドラマがある。

 2014年の第1回は11月9日、曇天の静岡・草薙球場が舞台だった。あいにくの雨のためファンが入れない室内で行うとアナウンスされたため、観客の一部は帰ってしまった。結局、雨空をぬって球場で行われ、約5000人が観戦。1軍で活躍した選手がコールされると、会場には大きな歓声が響いた。まるで全盛期のように…。

 「やれることはしっかりやれました。投げっぷりということではよくできた」

 汗をしたたらせながら、満足げな表情をみせたのは前オリックスの東野峻投手(28)。巨人在籍の2011年には開幕投手を務めるなど、ローテーションの核として活躍した。オリックスに移籍したが、優勝争いした今季は出番なし。戦力外を通告されたのは10月28日。トライアウトの申請2日前だった。「引退も考えました。まだやれるとは思っていたけど、自分のわがままで続けても、家族があるし…」。それでも夫人の後押しで挑戦。結果は2三振のあとに死球と四球だったが、早速、DeNAが獲得の意思を示した。<11月にDeNA入団会見を行った>

 また、同じくオリックスを戦力外となった八木智哉投手(30)は、日本ハムに入団した06年に12勝を挙げ新人王に輝いた。トライアウトの日も、登板直前までこれまでと同じようにウオームアップで集中力を高めた。打者4人に1三振と内野ゴロ、内野フライで「満足とはいかないけど、やりきった」。こちらもロッテや中日が興味を示すなど、アピールに成功した。

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