(セ・リーグ、クライマックスシリーズファイナルステージ第2戦、巨人2-5阪神、阪神2勝1敗、16日、東京ドーム)本塁打のビデオ判定ではない。覆る可能性が低いことだって、わかっている。なら、黙ってろって? できるわけがない。タイムリーを帳消しにされて、ベンチに座っていられるほど、今の和田監督は穏やかじゃない。
「当たったように見えたから。審判は『当たっていない』と。実際に5点差となっても2、3点返されたら、この球場は何が起こるかわからない。うやむやにしたくないから」
血相を変えた。5-2の八回二死一、二塁。巨人5番手・西村から、西岡が右翼線に放った打球は、ファウルゾーンを転々とした。指揮官が目尻を釣り上げたのは、その過程だ。