2014.3.31 05:02

“1勝の思い出”巨人・大竹、20年ぶりの勝利投手&猛打賞

移籍後初勝利を挙げた大竹。試合後はサインボールを手に、G党でわく観客席へ

移籍後初勝利を挙げた大竹。試合後はサインボールを手に、G党でわく観客席へ【拡大】

 (セ・リーグ、巨人12-3阪神、3回戦、巨人2勝1敗、30日、東京ドーム)波立つ心を、ベンチ裏で落ち着かせた。二回二死一、二塁のチャンスで、大竹は右翼前方へ浅い打球を打ち上げた。西岡と福留が激しく交錯し、打球が転々とする間に三塁に到達。大竹は塁上から、倒れたままの西岡を見つめた。

 「どういう状況でも自分の投球をしなければ、と考えていた」。25分間の中断中、西岡の状態を気にしつつ、ベンチ裏に戻った。ユニホームを着替え、ストレッチで心を鎮めた。闘争心だけは失わなかった。

 「一生忘れられない1勝になると思います」。走者を背負っても低めに丁寧に制球した。七回途中まで、100球を投げて8安打2失点。しかも打っては3安打。巨人では1994年の桑田真澄以来となる「勝利投手&猛打賞」。広島時代に10勝13敗と負け越していた虎から、移籍後初登板初白星をゲットした。

 ウイニングボールは「嫁さんに見せたいと思います」。夫人の杏里さん(30)は1月14日に長男を出産したばかりで、自宅でテレビ観戦。携帯電話の待ち受け画面は「かわいいんです」というわが子の写真。家族の笑顔を見るため、白星を重ねるつもりだ。(青森正宣)

データBOX

 〔1〕広島からフリーエージェント(FA)で加入した巨人・大竹が移籍後初登板で勝利投手。巨人に移籍後、初登板で先発勝利を挙げたのは、2012年の杉内俊哉以来2年ぶり12人目で、FA移籍投手では、00年の工藤公康、12年の杉内に次いで3人目。
 〔2〕打っては自身初の3安打。巨人投手が打撃で猛打賞(1試合3安打以上)を記録したのは、1995年の木田優夫(9月7日の横浜戦、3安打)以来19年ぶりだが、木田は勝敗つかず。「勝利投手&猛打賞」だと94年の桑田真澄(4月13日の横浜戦、完投勝利、3安打)以来20年ぶり。

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(紙面から)