2013.11.18 05:04(2/3ページ)

楽天、補強戦略大苦戦…初交渉片岡の定位置確約できず

楽天、補強戦略大苦戦…初交渉片岡の定位置確約できず

特集:
田中将大
楽天との交渉に向かう片岡=東京都港区高輪(撮影・古厩正樹)

楽天との交渉に向かう片岡=東京都港区高輪(撮影・古厩正樹)【拡大】

 表面上は交渉は和やかに進んだ。球団関係者が片岡のアイスコーヒーに、間違えてコーラを注ぎ笑いが起こる。約1時間40分の交渉を終えた片岡は、感謝の言葉を口にした。

 「非常にいい評価をいただきました。西武との条件面での違い? 複数年契約をいただいたので、ありがたいです」

 台湾のアジアシリーズで指揮を執る星野監督から「ぜひ、一緒にプレーしよう」とのメッセージも届いた。が、片岡が表情を曇らせたのは、楽天での定位置についての質問の時だった。

 片岡が望む条件の一つに「試合に出場できる環境」がある。しかし、今季の楽天の正二塁手は大活躍した藤田、正遊撃手は元メジャーの松井でほぼ固定していた。片岡を含め、3人で交代でプレーする案もあるが、楽天側から明確な提示はなく、片岡は「どうなるのかな」と首をひねる。

 片岡獲得には、巨人や中日のほか、この日になって、オリックスが新たに獲得へ名乗りを上げた。FA宣言後も残留を認める西武を含め、5球団による争い。条件面はほぼ、横並びと見られるが、二塁手ないし、遊撃手の「定位置の確約」で、楽天は厳しい戦いを強いられている。

 18日に初交渉する大竹に関してもソフトバンクがいち早く、4年10億円の好条件を提示するなど、楽天が巻き返すのには、容易ではない。まだ、ポスティングシステム(入札制度)の新ルールが日米間で合意するかは不透明。仮に田中のメジャー挑戦が正式に決まった場合、60億-70億円とされる移籍金は手にでき、それを資金にあてられるが、一方で今季24勝1セーブを挙げた田中の“穴”が開く。メジャー挑戦がなくなれば、楽天が来季の補強に回せる資金は、厳しくなるというジレンマもある。

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  • 片岡は、立花球団社長(右)と安部井スカウト部長(左)との交渉に臨んだ(撮影・古厩正樹)