2013.3.19 05:07

侍自滅V3夢散…内川、曖昧サインで暴走/WBC(3/3ページ)

特集:
3連覇へ!侍ジャパン

 井端は「ディス・ボール(この1球で行け)じゃなかった。“行けたら行け”という感じだったので」と一歩、スタートを切ってストップ。ところが、内川は二塁へ一心に走った。二走の動きに絶対に従わなければならないにもかかわらず、井端のストップを確認したのは塁間の中間を越えた後。二塁手前で急ストップも、時すでに遅し。絶好機がしぼんだ。

 「やってはいけないこと。僕のワンプレーで(試合を)終わらせてしまった」

 前回大会決勝の韓国戦で好守に3安打と活躍、今大会も好打でチームをもり立ててきた内川は、大粒の涙をこぼした。重盗を「必ず行け」と強制しきれなかったベンチ、行けなかった井端、止まれなかった内川…。3者が空回り。緻密な野球で世界を2度制した日本が、逆にスモールベースボールで墓穴を掘った。

 「一つでも前の塁に行くという姿勢。失敗したけど、私はこの作戦には悔いはありません」

 山本監督は言い切った。イチロー(ヤンキース)、ダルビッシュ(レンジャーズ)らが不在で、国内組だけで果たした4強入りは確かな勲章だ。一方で、打ち勝つのか、機動力を生かすのか、2つの野球の間で揺れ、「打てない」との評価をはね返せないまま敗退した。光と影を残し、日本の挑戦が終わった。 (桜木理)

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