2013.3.19 05:05

阿部、侍引退…「僕はもう次はない」/WBC(2/2ページ)

特集:
3連覇へ!侍ジャパン

 祈るような「ニッポンコール」が、何度もため息に変わった。走者を得点圏に置いた場面で3度とも、阿部のバットが沈黙した。

 「悔しかったけど、全員が精いっぱいやった。悔いはない。みんなで胸を張って帰りたい」

 侍ジャパンの大黒柱が無安打に終わり、3連覇の夢も絶たれた。四回二死二塁では投ゴロに倒れ、六回二死三塁では空振り三振。重盗が失敗した直後の八回二死二塁でも二ゴロに終わり、重盗の失敗を帳消しにできなかった。2次ラウンド、練習試合で打ち込んできた投手との違いを口にして、「久しぶりにいい投手だった。格が違った」と脱帽した。

 イチロー、黒田(ともにヤンキース)、ダルビッシュ(レンジャーズ)、青木(ブルワーズ)ら大リーガーが次々に参加を辞退。阿部が国内組だけで編成されたチームを引っ張った。自身は不振と右膝の違和感に苦しんだ。1次ラウンドは無安打も、2次ラウンドのオランダとの1位決定戦で1イニング2本塁打。復調の兆しもあったが、プエルトリコ投手陣に大胆に内角を突かれ、外角変化球を打ち損じた。

 試合後には侍ジャパンから退く意向を示した。「日本の将来のためにも若い人がどんどん出て経験してほしい。それによってレベルアップも図れる。僕はもう次はないと思うが、陰ながら応援したい」。主将はもちろん、4番も正妻の座も後進に譲る考えだ。

 「一戦一戦チームがまとまって、やっと一体になったところで終わるのが残念」。3連覇には届かなかったが、表情には充実感が浮かんでいた。 (田代学)

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