第2回大会では、WBC使用球に悩まされ、不本意な成績に終わった内海【拡大】
みぞれ混じりの雨が降るほど冷え込んだ中、寒さを感じさせない熱気だった。川崎市内のジャイアンツ球場で自主トレした内海のテンションは上がっていた。
「すごいことをされるなと。監督から電話をもらえるなんて。こんな光栄なことはないです」
1本の電話が、やる気に拍車をかけた。前日11月30日。投手会ゴルフ(場所非公開)のホールアウト後、風呂場から出たときに携帯電話が鳴った。声の主はWBC日本代表・山本監督。これまで巨人・阿部、中日・井端らが受けたのと同様に「頑張ってくれ!!」と直接、4日に正式発表予定の日本代表候補入りを伝えられた。
「僕ら選手は駒なのに。気を使われる必要はないのに、すごくうれしい。(最終メンバー入りが)だめでも、昨日の電話で報われます」と粋な計らいに感激しきり。電話では来年1月のグアム自主トレの視察計画も伝えられ、「さらに走らないと。地獄のキャンプにします」とニヤリ。室内練習場での走り込みも熱を帯びた。
「不完全な状態で(代表)キャンプに入ってしまった。9割5分以上はボールへの対応ですね」
前回大会の反省を踏まえ、縫い目が高く、滑るとされるWBC使用球(MLB公式球)への順応をテーマにする。第2回大会は第2ラウンド1位決定戦の韓国戦で先発したが、三回に李容圭(イ・ヨンギュ)に頭部死球を与えるなど自慢の制球力は影を潜めた(結果は2回2/3、1失点)。WBC使用球に1日も早く慣れようと球団を通じ、すでに入手の要請をした。オフの自主トレはもちろん、2月1日からの宮崎春季キャンプでも「WBCのボールでやりたい。投げるほうが慣れる」と継続して使用する考えだ。
「3月の上旬はオープン戦ではない。(1月下旬には)座って投げられる状態にもっていかないといけない」と内海。日本一から世界一へ。気力に満ちあふれていた。(上野亮治)
(紙面から)