長嶋氏(左)と笑顔で握手をする藤川。メジャー移籍にむけて準備にぬかりない!!(撮影・中鉢久美子)【拡大】
勝負は足元から-。これまでの社会貢献活動が認められ、球場外のMVPに輝いた。藤川が、表彰式のインタビューで米国のマウンドへの対応を問われたときだ。
「(日本より)高いと少し認識してましたけど、それより(土が)硬いということで、すごく足場が固まれば、いままで以上のパフォーマンスが出せるんじゃないか」 海を渡っても“火の玉ストレート”の進化に自信を見せた。すでにフットギア選びが重要だとも認識していた。
球児は、数々の国際大会に出場し、硬いマウンドは体感済み。今回、渡米してエンゼルスなどの球団施設見学で感じ取った。現在、スポーツメーカーとは、スパイクの専属契約を結んでいない。理由は、あらゆる環境に適応すべく、“相棒探し”の選択肢を増やすためだ。
新たな挑戦。心配無用とばかりにメーカーサイドも全面バックアップを約束した。今季主に使用していたアシックス社の担当者は「マウンドが硬いと基本的に薄いソールがだめだと思う。いま使っている革底から(反発の強い)ウレタン底になるのか。足場が不安定なのが一番こわい。要望があれば、表面の(足を包む部分の)革を硬く変えたり、金具の本数を調整したりします」と明かした。
米国には同社の駐在スタッフもおり、来春のキャンプ中には、藤川の反応をとりながら、最良の一品を仕上げる考えだ。
また、グラブなどのアドバイザリー契約を結ぶザナックス社の関係者も「スパイクの依頼もあれば、革底がいいのか、樹脂製がいいのか、米国のマウンドにあったよりよいものを提供できるよう対応したいと考えている」と力を込めた。
メジャー仕様のスパイクで、よりボールに力を伝達できる。今年大リーグで活躍したダルビッシュ(レンジャーズ)も当初はスパイクの選定に苦労しただけに、準備万端でメジャー挑戦だ。
藤川自身、負担の増す下半身の強化自体については「いま努力を続けています」と語った。3週間の米国滞在中もトレーニングに取り組んだ。米大リーグの10球団以上からアプローチを受ける球児。特注スパイクとともに、異国の地で戦う。(小松 真也)