(BCリーグ、新潟10-6信濃、22日、長岡)プロ野球通算286セーブを挙げた新潟・高津臣吾選手兼任監督の引退試合が行われた。
BCリーグ最多観衆となる6664人が集まる中、高津は八回になると、新潟のユニホームを着た元ヤクルト監督の古田敦也氏を捕手に投球練習を開始。九回二死、マウンドに上がり信濃の4番・原と対戦し、4球連続直球でカウント2-2から、宝刀のシンカーで左飛に打ち取った。
試合後には古田氏を捕手に、始球式ならぬ終球式。左打者の外角に落ちるようなシンカーを投げ、22年間の現役生活を締めくくった。
セレモニーではカブスで同僚だった福留孝介も駆けつけ「本当に22年間お疲れ様でした。これからは野球界のために良くして頂ければと思います」と花束を渡し労った。
高津は「選手生活22年。素晴らしい人と出会い、素晴らしい仲間と野球ができ、素晴らしい思い出をたくさんもらいました。これらは全てボクの宝物です。夜も眠れない時や、全てを投げ出してしまいたいこともありました。もし、あの時辞めていたら、こんなに辛い想いをせずに済んだのではないかなと思うこともありました。ただ歯をくいしばり、いろんなものを犠牲にして、我慢して、頑張って、今日を迎えて…。ボクが今までやってきたことは間違いなかったと確信しました」。
そして妻と2人の子供の名前を呼び、涙を流しながら「ごめん。もうユニホーム姿を見せてあげられない。君たちの笑顔や優しさが、どんなに体が辛くても、心が折れそうになっても、1番のボクのエネルギーでした。もし1つだけ願いが叶うなら、またここに帰ってきたい。来年も再来年もずっとマウンドに立ち続けたい。ボクは本当に幸せな野球選手でした」と締めくくり、ナインに胴上げされた。