
プロ最多の投げこみで締めた斎藤。プロ1年目のフィーバーはキャンプまでだったが、2年目はキャンプ後から主役になってみせます (撮影・川口良介)【フォト】
今キャンプ最後のブルペンは気迫に満ちていた。斎藤がプロ最多、154球を投げ込んだ。
「最後は自分のやりたいことをしっかりとやって終わりたかった」
5日の128球をあっさり更新する熱投。後半には「右打者を意識して投げた」と芝草投手コーチを右打席に立たせて8球。そのうち、4球がチェンジアップだった。
早大時代に投げていた秘球を、今キャンプから解禁。シュート気味に小さく沈むサークルチェンジだ。コントロールが難しく、スピードも緩い。右投手の場合は左打者の外角を狙うケースがほとんどで、右打者に投げるのは異例だ。
しかし、「投げたい。投球の幅も広がる。新しい感覚です」と斎藤。実は、昨季浴びた5本塁打はすべて右打者。打率も左の・281に対し、右は・305。開幕で戦う西武の右打者との相性も悪い。中村に1本塁打を被弾し、中島には9打数6安打と打ち込まれた。
「去年より確実にいい感じで3月を迎えられます」。一大フィーバーの中心にいた1年目の名護。今季は早大の後輩、D7位の大嶋にも話題性で押されたが、その分充実したキャンプを送った。投球数が大きく増えたのもその証し。斎藤が“新球”を武器にエースへの階段を駆け上る。 (湯浅大)
(紙面から)