打たれて学ぶことはある。1回を2安打1失点。栄えある先発を任された斎藤佑は、充足感を漂わせた。
「1点を取られたけどとてもいい勉強になった。プラスになることがありました。(坂本は)テレビで見る印象そのままでした」
一回先頭の坂本(巨人)にスライダーを左前に運ばれた。二死三塁では新井(阪神)に143キロ直球を右前適時打された。だが「他の打者は内野ゴロに打ち取れた。いけるんじゃないかと思った」と手応えをつかんだのが、直球だった。
坂本への初球は146キロをマーク。また新井への2球目が157キロと表示され4万1025人の観衆をどよめかせた。自己最速が149キロだけに、計測エラーは自覚したが「直球の走りは納得できました」と明るい笑顔を見せた。
今秋リーグ戦では3勝こそあげたが法大、慶大戦で打ち込まれチームは2季連続のV逸。それでも来秋ドラフトの目玉に変わりない。現状でヤクルト、ロッテの1位指名が確実視され、西武、広島、巨人などが1位指名リストに入れている。歴史的一戦を終え「プロは遠い存在だったけど、すごく近くなった気がします」と力強く話した。
23日は甲子園でのオール早慶戦に登板予定。“来秋の主役”が着実に力をつけていく。(山田利智)