(日本シリーズ第4戦、西武5−0巨人、2勝2敗、5日、西武ドーム)グラ、またか…。巨人は2年連続最多勝のセス・グライシンガー投手(33)が苦手の西武打線の餌食となり、2被弾の5失点KO。打線も岸孝之投手(23)に毎回三振の零封負け。首脳陣は打線の組み替えを示唆した。
性懲りもなく、またやられた。2年連続最多勝の面影なし。グライシンガーは中村に一発を“おかわり”されて、六回途中降板。交流戦で2戦2敗、7被弾、防御率14.00と打ちこまれた反省はなかったのか。
「(中村の)1本目は内角のそこそこいい球だった。2本目は失投だった」。冷静にふるまったが、中日とのCS第2ステージ初戦(10月22日)も2被弾で負け、調子は下降気味。シリーズでは第4戦に回されていた。
作戦も限界だった。ベンチは西武打線の弱点である内角を攻める配球を指示してきたが、第4戦ともなるとバレバレ。四回のあわや乱闘の後、鶴岡は中村への初球に内角直球を要求したが、待ってましたと本塁打された。西山バッテリーコーチは「死球をぶつけた後は投手は内角に投げにくい。捕手の技量、経験の無さが出た」と嘆いた。
打線も岸にキリキリ舞いで、毎回三振を奪われて零封負け。グラが打たれ、岸に抑えられるのは1−10で大敗した5月23日の交流戦とまったく同じだ。
「両軍の戦力が出そろい、2勝2敗のがっぷり四つ。これからが力とスピリッツの見せどころだ」。“同じ過ち”を責めなかった原監督。そう、若大将はいつも通りに前を向いた。(牧慈)