(セ・リーグ、ヤクルト4−3横浜、最終戦、ヤクルト15勝9敗、12日、神宮)涙で着弾点は見えなかった。現役生活最後の打席で小野が、ミラクルを起こした。同点の八回二死から代打で登場。牛田から、左翼席に決勝の1号ソロ。今季初安打がチームの今季最終戦勝利を呼び込んだ。
「思い切り振りました。最初がホームランで最後もホームラン。最高です」
相手の直球勝負にフルスイングで応えた。大歓声に包まれながらのベース一周。小野の目には涙があふれていた。97年7月20日の巨人戦で三沢からプロ初打席初本塁打を記録。ヤクルト一筋12年目。最後の打席も一発で締めた。
「これを宝物に今後の人生を歩んでいきたい」
ファンにあいさつして、ユニホーム姿に別れを告げた。古田の陰でレギュラーに定着した期間はほとんどなかったが、第2捕手として、チームを献身的に支えた。
今後はフロント入りして、球団をサポートする予定。小野が、派手なアーチを描いてユニホームを脱いだ。(上野亮治)