第90回全国高校野球選手権大会第11日(12日、福井商4−6仙台育英)176センチ、85キロの少し太めの1年生左腕はどんな場面でも不敵な笑みを浮かべている。格闘家ボブ・サップと似ていることから「ボブ」の愛称を持つ仙台育英の木村が福井商に立ちはだかった。「投げていて楽しい。こういう場面には慣れちゃった」と豪快に笑った。
穂積−木村の継投で勝ち上がってきたチーム。先発穂積が五回に崩れて出番が回ってきた。押し出し四球で同点とされたが「振り出しに戻っただけ」と気にしない。
ダイナミックな投球フォームで凡打の山を築いて六回以降はわずか2安打。九回は二死一塁からけん制アウトで締めくくった。「狙っていた。2点差なら投手は打者勝負だから、絶対あの場面は走ってくると思った」としてやったり。
仙台育英は夏20勝目。背番号11を佐々木監督は「大したもんだと思う。本当に明るい子だ。怖さが分からないまま終わってほしい」と頼もしげに見つめた。
仙台育英・小川翔太左翼手
(3年、五回に勝ち越しの2点三塁打) 「力がないので、いつもは左飛になる。抜けてくれてよかった。風があって、かなり飛んだ」
仙台育英・高橋知己捕手
(2年、途中出場で2番手・木村とバッテリーを組む) 「木村はいままでで一番緊張していた。いい意味で開き直って投げてくれた。ボール自体はよかった」