(パ・リーグ、日本ハム2−1西武、12回戦、西武7勝4敗1分、25日、札幌ドーム)満面の笑みで勝利のハイタッチを交わした。多田野は7回3安打1失点で6勝目。札幌から約1200キロ離れた福岡では同じ5勝で並んでいた唐川(ロッテ)が敗戦投手となり、両リーグを通じて新人単独トップに立った。
「西武はいい打者がそろっているけど、自分の投球だけを意識した。(捕手の)鶴岡も相手を研究して、うまくリードしてくれた」
西武とは初対戦ながら、五回一死から中村に中前打を許すまでノーヒット。切れのあるスライダー、フォークを中心に強力打線を封じた。
千葉遠征があった7月上旬。八千代松陰高野球部時代の恩師、笠原修氏(現同校教諭)と食事をともにした。休日だった21日には千葉マリンで母校が出場した東千葉大会準々決勝を観戦。惜しくも敗れたが、後輩たちのひたむきなプレーが右腕を奮い立たせた。「あの暑さの中でよくやったと思う。僕らはナイターですし、中(ドーム)だから恵まれていますよ」
唐川との新人王争いは「全く意識していない。大事な一戦でこういう投球ができて満足しています」。チームの連敗を2で止めた28歳のルーキーは胸を張った。(吉村大佑)