1球1球マウンドの感触を確かめながら、丁寧に投げた。10−1とリードの六回。5回4安打1失点と好投した山中に続き、エース高木が登板。しかしこの日のMAXは140キロ止まり。最後の打者を三振に仕留めたものの、高木に笑顔はなかった。
「まだまだ駄目。気持ちが乗ってなくて、それがボールに表れている。球がシュートして…イライラする」
同校OBの巨人・斎藤雅樹2軍投手コーチの高校時代にフォームが似ていることから、「斎藤2世」と呼ばれる。だが、この日は右ひじ痛の影響からか、自己最速の145キロには届かなかった。
それでも視察に訪れたソフトバンク・笹川スカウトは「やっぱりひじのしなりがやわらかくていいね」と、潜在能力を高く評価した。
4強をかけて戦う22日の武蔵越生戦は、この日と同じ市営大宮球場で行われる。「投げやすいマウンドだった。次は先発で行くといわれている」。快勝にも浮かれることなく、しっかりと前を向いた。(高橋かずみ)