(パ・リーグ、日本ハム3−2ソフトバンク、12回戦、日本ハム8勝4敗、11日、札幌ドーム)剛球は最後まで健在だった。1点リードの九回二死。小久保を150キロの直球で一邪飛に打ち取ると、右手でガッツポーズ。チームの連敗を3で止め、3年連続で2ケタ勝利に到達した。
「連敗していたし、力でねじ伏せようと思っていた。夏はオレの季節。制球もキレも今年の中ではいい方でした」
志願して九回のマウンドに上がり、6安打2失点完投で10勝目。4月18日のソフトバンク戦(札幌ドーム)以来、約3カ月ぶりの完投勝利で7月は06年から6連勝だ。
余裕からか、川崎に対してはキツいジョークも飛び出した。4打席すべて初球から振ってきたことに「勝負が早い。ポンポン打ってきて、全然面白くないんスよ」とチクリ。周囲を笑わせた。
後輩の活躍も刺激になっている。8日の宮城県大会で母校の東北高が初戦突破。「差し入れは甲子園に出たらですね」。夫人のサエコさん(21)の存在も大きい。札幌ドームで練習や試合がある日は、免許を持っていないダルビッシュを自宅から送ってくれる。
試合後は、球場の駐車場で待っていたサエコさんの車に飛び乗り、最高の笑顔をみせた。(吉村大佑)