同点にした直後の九回は球児。もちろん盤石だった。倉とアレックスを三振に斬り、東出を歩かせた後の赤松も投直。だが、流れは変わらず、延長戦までもつれこんだ。
「球児で終われたら一番良かったんやけどな。そら、いつもいつもうまいこといかんからな」
岡田監督は苦笑い。それでも、頼りになる男はまだまだブルペンに残っていた。延長十回をウィリアムスが抑え、十一回は江草。前日10日の巨人戦(甲子園)では1回1/3を投げて3失点と乱れたが、汚名返上をかけて踏ん張った。
「きょうは打てる雰囲気がなかったからな。こうなったら、しのぎあいやろ。優勝マジック? 大きい数字やから全然関係ない。こういう苦しい試合を取ったのが、すごく大きいよ」
指揮官は『JFK+WE』の活躍を大絶賛。六回から5イニングを無失点。劇的なサヨナラ勝ちを呼び込んだのは、間違いなく鉄壁のリリーフ陣の力だった。
「勝てたのが一番。いつも通りゼロを続けていくことだけです。いつも通りですよ」
最後は久保田がかみしめるように言った。チーム防御率は12球団トップの3.10。固い守りが勝利を生む。虎の強さがここにある。(森井 智史)