開幕からレギュラーに抜てきされたが、最近は打撃の調子を落とし、先発の機会も減っていた。この日も代走から途中出場し、回ってきた同点の九回一死二塁。「打撃のことを考え過ぎていた。無心で入ろうと思った」。無我夢中でスライダーを弾き返し、中前に落とした。
24歳の天谷に代表されるように、若い力で勢いが出てきた広島。ブラウン監督は「若い選手たちにエネルギーがあるし、彼らは物おじしていない」。低かった下馬評を覆し、広島がプレーオフ進出争いの台風の目になりそうだ。
広島・岸本
(2番手で3回を完ぺきに抑え)「今季一番です。体の力みをすべて取り除いて投げようと思った」
広島・ブラウン監督
(救援陣が踏ん張り)「それぞれが自分の球を狙ったところに投げることだけ考えている」
★栗原、反撃の10号ソロ
広島・栗原が0−2の四回に10号ソロを左中間席へたたき込んだ。佐藤充の外寄りのスライダーをとらえ「完ぺきだった」と反撃のノロシとなる一発を自画自賛。最近、練習ではタイミングの取り方の微調整を繰り返してきたが「しっかり自分のポイントでとらえられた」と満足げだった。チームは今季初の勝率5割で、10日の結果次第では一気に2位に浮上する可能性も出てきた。チームを引っ張る4番打者は「(5割を)達成することで、もっともっとという気持ちになる」と鼻息が荒かった。