シーズンの折り返しを過ぎ、疲労の蓄積は否定できない。それでも「大丈夫。まだまだ、これから」。そんな男に継続していることがある。
球団トレーナーのススメで5月の末から下半身のウエートトレを始めた。「それをやると、どういう効果がありますか?」。筋肉が張るのを嫌い、広島時代はやらなかったため、そう聞いた。
筋力強化というよりは、ストレッチ効果を目的としたもの。「疲労で股関節がかたくなると、打席では棒立ちになり守備では低い姿勢をとれなくなる悪い影響を防ぐため」。説明に頷いた。マッサージなどは、ほとんど受けず積極的に汗を流すことでコンディショニングを保っている。
三回の第2打席で中前打。10打席ぶりにHランプを灯し、死闘の中で2安打1打点。97安打はラミレス(巨人)と並ぶリーグトップ。57打点も3位で、チームでは金本(64打点)に次ぐ2位。“兄弟コンビ”で首位を独走するチームを引っぱっている。
「50勝目? 次を目指して頑張ります」
3時間43分の激闘。殊勲の汗でぬれたユニホームを脱いで、バスまでの通路を歩いた。体の火照りを冷ますような、夕涼みの風が心地よかった。(山田結軌)