(セ・リーグ、阪神4x−3中日、10回戦、阪神7勝2敗1分、2日、甲子園)アニキ旋風が止まらない。6月の月間MVPに選出された金本が、一回に進軍ラッパの先制タイムリーだ。7月をVロードの正念場と位置づけた主砲が2連勝をおぜん立て。夕暮れの訪れを待つ間もなく聖地の大歓声を演出した。
「7月はチームを左右する月だと思う。最低でも勝ち越し。欲をいえば7月を終わった時点で明るい先が見える戦いをしていきたい」。試合前の月間MVPの表彰時、こう改めて熱い思いを語っていた。
6月は打率.413、20打点、本塁打6と打撃3部門でリーグトップ。月間MVPは05年5月以来3度目だ。「05年も交流戦の優秀選手賞(日本生命賞)と、同じ月の月間MVPをもらった。いいめぐり合わせかなと思います」と、竜倒へモチベーションを高めるには十分すぎた。
優勝街道を突き進む高揚感と緊張感。連戦の続く7月に一気にたたみかけたい。2位・中日以下に大差をつけマジック点灯まで視野に入れる。先制打は一回二死三塁で先発・山本昌が投じたスライダーを右前へ運んだものだった。
「打ったのはスライダー。何もないです」。勝負が始まったばかりの場面とあり、広報を通じて流したコメントはきわめてシンプル。このあと四回にも右前打を放ち、7試合連続安打で3試合連続打点。夏本番を前に鉄人のバットはますます熱を帯びる。
「(6月は)ホームランの数字が物足りなかった。浜風と戦っていきたい。(月間MVPを)2回取れば、新井さんはまだ1回(4月)なんで、今年に限れば超えることができますかね」。弟分をイジりながら、アニキの勢いは7月も止まらない。(野下 俊晴)