2007年11月23日 更新

星野ジャパン

やっぱり勝負強いで!「虎の新井」がいきなりV打&2安打!

新井は六回に中前打。4番としてジャパンを引っ張っている

新井は六回に中前打。4番としてジャパンを引っ張っている

 星野仙一監督(60)率いる日本が難敵・豪州に6−0で快勝。広島からFA宣言して阪神入りする新井貴浩内野手(30)が先制点を稼ぎ、先発・川上憲伸投手(32)=中日=はじめ投手陣は完封リレー。04年アテネ五輪で長嶋ジャパンが煮え湯を飲まされた相手を一蹴した。日本は23日も豪州代表と戦い、12月1日から北京五輪予選(台湾)に乗り込む。

 内容より結果が問われる必勝の対戦で、先制点は4番・新井のバットが生んだ。一回一死二、三塁から左腕ブラックリーの135キロを叩いて遊ゴロ。最低限の仕事で三走をホームへ呼び込んだ。

 「(4番は)チャンスで回ってくることが多いんで。これからも集中力を高めていきたいです」

 相手の内野は定位置。怖いのは三振やライナー、凡飛球…。田淵ヘッドも「ボテボテだろうが1点の重み。その積み重ねだよ。どんないい当たりをしてもダメなんだ」。国際試合では、こんな打点がモノを言う。

 六回には中前打。八回には先頭で遊撃内野安打を放ち、4得点の口火。1番からジグザグに組む打順の基本形が固まり、本番でもこのまま4番を打つことは確実だ。同じ右の大砲・多村(ソフトバンク)が腰痛を再発し、離脱の可能性も出てきた中で、改めて存在感を示した。

八回にも内野安打。このしぶとさも、たまらない

八回にも内野安打。このしぶとさも、たまらない

 前日21日に阪神へのFA移籍を表明(契約は12月)。星野監督も「これで落ち着いて野球ができるだろ」と笑った再スタートの試合で“虎初打点”。しかし本人の頭には今、日の丸の4番としての責任と、アジア予選突破しかない。試合前から「(豪州の先発は)左腕ですから。練習と言ったら失礼ですけど、想定しています」と韓国のエース左腕・柳をイメージ。本番モードを高めた。

 星野ジャパン全5試合に4番で出場し、17打数7安打(打率.412)、6打点。「ホッとしていますが、きょうは終わったんで。これからも、もっと気持ちを前面に出していきたいです」。もっと前へ、もっと激しく−。大きな重圧と戦いながら、日に日に大きくなる背中が頼もしい。

(堀啓介)