2008年02月11日 更新
日本ハム・中田の初アーチに球界震撼!星野監督も興奮&感嘆

この一振りに球界も激震? 日本代表・星野監督、楽天・野村監督をはじめ清原、金本まで驚いた?=撮影・安部光翁
ジャパンにも“衝撃”だ!! キャンプ視察から帰阪した北京五輪・野球日本代表の星野仙一監督(61)が10日、日本ハム・中田翔内野手(18)の初アーチに感嘆。沖縄・名護で観戦していた田淵幸一ヘッド兼打撃コーチ(61)から速攻の電話報告を受けると、今後の成長へ向け、選球眼の重要性を説いた。未知の可能性を秘める18歳。代表入りも、その快音に呼応して現実味を帯びてくる。
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衝撃と興奮。夢を乗せるジャパンの“ホットライン”が、沖縄・名護から闘将へとつながった。「業務連絡〜。業務連絡〜。2−3から真っすぐを場外に打ちました」。現地から聞こえてくる、田淵ヘッドの声。中田がいきなり打った。電話を握る星野監督の手に、自然と力がこもった。
「マスコミとか、ファンの期待に応えるんやから、たいしたもんや」
感嘆しかなかった。前日9日に日本ハムのキャンプを視察し、18歳のルーキーを激励したばかり。この日は昼前の便で帰阪。風呂につかりながら、ゆったりキャンプ行脚の疲れを癒していた、まさにその時だ。解説者として現地にいた田淵ヘッドからの電話で“衝撃デビュー”を知らされた。
すでに、3月末に発表する日本代表1次候補入りを示唆。逸材と見込んだ目に、狂いはなかった。「確かに、強く振るから三振は多いかもしれんが、きのう(9日)も言ったけれど、当てにいくようじゃアカン」。若さと勇気にあふれたフルスイングを奨励すると、今後の飛躍に向けての“金言”も、忘れなかった。
「いかに甘いボールを待って、甘いボールを投げさせて…。厳しいボールやったら見逃したり、カットしたりして、いかに一発で仕留めるかや。王さん(ソフトバンク監督)だって、浩二(日本代表・山本守備走塁コーチ)だって、ホームラン打者はみんな、選球眼がいい」
稀代のスラッガーたちの名前を挙げ、ステップアップのためには選球眼の重要性も説いた。
「もっと試合が始まっていったら、弱点、弱点と(相手は)突いてくるだろうけれど、一喜一憂したらアカン。辛抱強くがんばれ」
若い素材へ「われわれは応援団」と宣言している星野監督。中田への期待は高まるばかりだ。
(堀啓介)
★王監督も驚き「北京五輪も決まったんじゃないのか(笑)」
ソフトバンク・王監督はキャンプ地の宮崎で中田の一撃を知り、興奮を隠せなかった。優勝を争うライバル球団の新戦力ながら「すごいな、それは! 北京五輪も決まったんじゃないのか(笑)。すごいモノを持っているね。遠くに飛ばせる力を持っているのはいいこと。プロ球界にとってもいいことだよ」。北京五輪代表入りを推薦するリップサービスも飛び出した。
★“番長”ご満悦!清原「オレがホレ込んだだけのことはある」
高知の二軍キャンプでリハビリしているオリックス・清原も、中田の場外弾に仰天した。「すごいな。さすがはオレがホレ込んだだけのことはあるな。注目されて打つところがスター性がある」と絶賛。ファン150人に特別に室内での打撃練習を公開するなど、終始ご機嫌の番長は、中田に「次はみんなに期待させておいて三振。それもスターや」と助言した。
◆観戦していた“親分こと”元日本ハム監督・大沢啓二氏
「初めての“あっぱれ”やぁ!。2ストライクからバットを振れるのがいい。野球界のために(開幕先発で)使ってほしいなあ」
◆ヤクルト・高田監督
「あれだけ注目された中で打つのは、何か持っているということ。たいしたもんだ」
◆中田と同期のヤクルト・佐藤由規投手
「本当ですか? 宣言通りですね。お祝いのメールは送っても返ってこないので送りません」
◆巨人・小笠原
「高校から入ってすぐにホームランなんてすごいんじゃない? オレは社会人(NTT関東)から入ったのに(最初のキャンプで)2月10日のころは、全然ボールが飛ばなかったよ」
◆大阪桐蔭高の先輩の西武・中村
「あれだけ騒がれているなかでホームラン打つのはすごい。負けられないと思うけど、正直、今はそこまで余裕はないです」
◆ロッテの高校生ドラフト1巡目、唐川(成田高)
「本当ですか。すごいですね。まだ、僕は(二軍の)環境に戸惑う部分はありますが、負けないようにがんばります」
◆ロッテ・佐藤編成担当
「スゴイとしか言いようがない。あれは高校生じゃないね。きょうの打席を見たら、開幕一軍は間違いないでしょう」
◆中日・安田スコアラー
「内角の対応を見たら、全然問題ない、苦手じゃないということが分かった。本塁打の2球前のチェンジアップをファウルにできたのが生きていた」
◆観戦に訪れていた広島鯉城リトル、シニア時代の恩師、国吉和夫さん(54)
「本人も気が楽になったでしょう。内角は大好きだからね。守備について、テンポを取れるようになればもっと良くなる。さらに上のレベルの技との対戦が楽しみです」
■中田の北京への道
故障がない限り、3月末に発表される約70人の代表候補メンバー入りは確実。最終24人は6月27日に決まり、その後は変更できないため、星野監督は熟考を明言している。捕手&野手枠は「13」で狭き門だが、期待は“星野枠”。昨年12月のアジア予選で渡辺俊(ロッテ)ら3人が現地で落選したが、長谷部(当時愛工大、現楽天)は入った。「若い選手に経験を積ませたい」が理由で、中田にも適用される可能性はある。









◆日本代表・田淵ヘッド兼打撃コーチ
「18歳には見えないね。ヘッドスピード(の速さ)、いかに振れるかということでは、この(試合に出ている)メンバーの中ではナンバーワン。スピードボールにきっちりスイングできるかみていたが、まったく心配ない」