2008年02月10日 更新
田淵、浩二より上や!星野監督、日本ハム・中田をベタ褒め

中田は恐縮しながらも、星野監督(左)と笑顔で握手(撮影・荒木孝雄)
田淵、浩二よりも上や! 日本ハム・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭高=が9日、沖縄・名護キャンプを訪問した北京五輪・野球日本代表の星野仙一監督(61)と初対面。星野監督から往年の大打者、田淵幸一(61)、山本浩二(61)両コーチを引き合いに絶賛された。10日、阪神との練習試合(名護)で対外試合デビューを果たす。
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腕組みしながら、眼光鋭くジッと見つめていた。室内でのフリー打撃。星野監督が、すでに日本代表候補入りを示唆している中田の打撃を大絶賛した。
「18歳であれだけのスピードは見たことがない。(室内でも)飛距離は十分、想像がつく。田淵や(山本)浩二の18歳のときと比べたら雲泥の差がある」
怪物の47スイングを見ただけで、五輪代表のコーチでプロ通算536本塁打の山本氏、同474発の田淵氏以上と評価。その素質を認めた。

球場の売店でダルビッシュのTシャツなどを買う中田。人気者の突然の登場にサインを求めるファンが押し寄せた
ただ、中田は自分の実力を冷静に分析している。「まだまだレベルは下。(日本代表は)超一流の選手のいるところ。自分には遠い場所だと思います」。謙遜(けんそん)ではない。まずはプロでの実績を作りたい。それが中田の本音だ。
「早くファイターズで試合に出たい。そっちが先です」。定位置獲得を目指す中田は、10日の阪神戦に「6番DH」で出場予定。北海道では対外試合デビューが生中継される。
さすがの中田も緊張の連続だが、握手を交わした星野監督からはありがたい助言を受けた。「(内角球に)詰まってもいい。怖がるな」−。
急ぐ必要はない。ジャパンも大事だが「まずはチームに貢献すること。若さを出してほしい」と星野監督。中田も「今は自分のことをやるだけ」。闘将の金言を胸に試合に臨む。
(吉村大佑)
★星野監督に聞く
――中田の印象は
「18、19歳であれだけのスイングができる選手は見たことがない。田淵や(山本)浩二の18歳のときと比べたら雲泥の差がある」
――雨で練習が室内となって残念
「飛距離は十分。オーバーフェンス(の当たり)かどうかはわかる。投手との駆け引きや野球観とかはこれから。今の時期は、われわれがどうこういうべきじゃない。絶賛するしかない」
――会話は
「特にしていない。(顔は)かわいいな」
――フリー打撃後に声をかけた
「(中田が)『詰まりました』といっていた。だから『詰まってもいい。怖がるな、グッと押し込め』というたんや。詰まって合わせに行くと彼の魅力がなくなるからな」
――実際に見てイメージは
「イメージは変わらない。(試合で)使っていかないと、成長のスピードが遅くなる。オレが(日本ハムの監督として)使うわけじゃないけど」
――日本代表には
「代表とかよりも、まずはチームに貢献すること。若さをアピールしてほしい」
――ダルビッシュは
「順調な仕上がりで安心した。全体的にここ(日本ハム)の投手は球に力がある」
――稲葉もあいさつした
「稲葉(の打撃)は教科書ですから」
★“怪物効果”絶大
これも中田効果!? この日から沖縄・名護市営球場の入り口付近で日本ハムの公式戦なども放映する「スカイパーフェクTV!」の申込所が設置された。選手宿舎近くには弁当などの売店が出現。また、運動用品メーカー「ミズノ」の即席展示場も球場外に作られ、中田は新グラブを発注。現在は黄色のグラブに白色でチーム名の刺繍(ししゅう)が施されているが「赤と黒を基調にしたものにしたい」などと担当者に要望した。

■It's翔タイム
キャンプ訪問中の中田の母・香織さん(44)が思わず失笑した。室内で腹筋している息子に「ダルマみたい。ゴロンゴロンして…」。これを伝え聞いた中田は猛反発。「“ダルマ”はいいすぎッスよ。オカンこそリップサービスしすぎ!!」と声を荒らげた。
また、名護球場で販売されている球団グッズの中からダルビッシュのTシャツを購入=写真。その際、約100人のファンにもみくちゃにされる場面も。中田はTシャツに袖を通して背番号の右下にダル、右横には森本からサインをもらい満足げだった。
★ダルビッシュ、80球投げ込み
ダルビッシュは今キャンプ最多の80球の投げ込み。星野監督の熱〜い視線を感じて(?)、冷え込んだブルペンに半袖姿で現れ、変化球も試すなど順調ぶりをアピールした。「調子? いいッスよ。星野監督と(の会話)は『大丈夫か?』くらいです」。星野監督は「順調だなと安心した」とエースに信頼を寄せていた。
★「稲葉は教科書」
昨年11月の北京五輪アジア予選で活躍した稲葉は、星野監督が到着するとすぐにあいさつに赴き、がっちりと握手。「五輪を意識しながらもしっかりシーズンを戦いたい。星野監督のためにも絶対に金メダルを」と決意を新たにした。フリー打撃を見た闘将は「稲葉(の打撃)は教科書」と笑顔。稲葉は代表入りを目指す後輩・中田についても「いい兄貴分になりたい」と話した。
★マイケル中村、豪州代表入り固辞
父の母国である日本代表入りを熱望しているマイケル中村が、星野監督が見守る中でブルペン入り。「意識はしませんでした」と言いながらも力強く51球を投げこんだ。豪州代表として96年アトランタ、シドニー両五輪に出場している右腕は、同国が北京五輪に出場を決めた場合も「気持ちは変わらない」と、代表入りを固辞する方針を改めて明言した。









◆中田について、日本代表・田淵ヘッド
「オレが18歳のときと比べたら、全然違う。体が違うよ。直すところは、あるけれどな」